Forever love〜あおぞら〜
日曜日…
時間は早く過ぎて欲しくないときは早くて、早く過ぎて欲しいときには遅い。
でも、時間はいつだって平等だった。
友哉が引っ越すと聞いてからあまり眠れていなかった。
「じゃぁね…」
友哉の両親があたしの家に挨拶に来た。
「帰ってきたときは教えてね。」
ママは友哉のお母さんと仲がよかったため、寂しそうだった。
寂しいと思っているのはあたしだけじゃなかった。
「里奈。じゃぁな。」
後ろのほうに居た友哉が言った。
あたしは、頷くことしかできなかった。
ママたちが話していると友哉は先に外に出て行ってしまった。
あたしは無意識に追いかけていたんだ。
「ちょっと待って!…これ…」
手紙を渡した。
眠れなかった日に書いた手紙を。
「サンキュ。」
「また…逢えるよね?」
「ああ。またな。」
友哉は、あたしの好きな笑顔で言ってくれた。
また逢うって約束をした。
友哉?覚えてる?
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