Forever love〜あおぞら〜
「それから里奈は、なにをやってても心ここにあらずみたいな…いつも空ばっかりみてるの。なんでか教えてくれないんだよね(笑)」
空…
俺は思わず空を見上げた。
あおぞらなんかすこしもなく、全部雲で覆われている。
「そうなんだ…」
「友哉君?里奈を泣かせたらあたし、ゆるさないよ?」
「もう昨日泣いてたし。」
「過去を消すとでも言ったの?」
「あぁ。」
言ったけどな…
「そっか…里奈ね、前にも何回も忘れようとしたんだけど無理だったの。だから諦めてるらしい…から…」
「あぁ。昨日のあいつみて何となく分かったから。」
俺にできること…
「あたしね、里奈の笑顔が好きだからさ。友哉君?里奈を戻してね。」
俺は頷くだけだった。
戻すよ…
あいつの笑顔をだれより愛してんのは俺だから…
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