刈り上げBoy上々。
 入ると、あたしの名前を呼ぶ声が・・・・
「麻川ぁー、麻川はおらんのかぁーーーー!!」
 ひっ!!見るからに怖そうな先生があたしの名前を呼んでいた。うっわ、サイアク。葉月のせいダぁ――――――!!!
「はぃ・・・麻川ですけど・・・」
 ビクビクしながら言うと、先生が人目も気にせず怒鳴りだした。
「麻川ぁーーー!!中2にもなって遅刻とはどういうことだぁーーー!!お前は社会というものを分かってないな。社会というものをぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」
 ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃいッ!!
 先生の怒りのボルテージはもう最高潮。それからあたしは30分という長いお説教をくらった。葉月、一生恨んでやる。
 長いお説教が終わって自分の位置に着くと一人の男の子と目が合った。
 
 
    ドクン ドクン


 なんだこの胸の高鳴りは。わけわからん
 そんな気にすることもないかな。
 男の子は横髪を刈り上げたなんともいえないクールな印象をあたえるこだった。男の子にニコッとはにかむと、男の子もはにかんでくれた。


   ドクン・・ドクン・・

 さっきからなんなのよ。この気持ちは。
 まぁ、いいや。その高鳴りを特に気にすることもなく、ソーランの練習を終えた。
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