刈り上げBoy上々。
― 葵side ―
 今日はソーランの練習がある。
 はっきり言って、どーでもいい。
 天音葵、13歳。中学1年。
 なんで俺がソーランを踊るかというと、ダチの雅文がでようでようってうるさかったから。ただそれだけ。めんどいからさっさとならんで座ることにした。
「おい、葵ぃ~~。相手にして~~」
 お前は子供か。アホくさい雅文をおいて俺は自分の位置について座った。
 するとどこからか先生の怒鳴り声と女子のぐずぐずした声が聞こえた。怒られているんだろう。
「麻川はいつになったら遅刻をしないんだ!?」
「はぁ~~?だって友達待ってたんだもん!」
 はっきりいって、うるさい。早くならんでくれよ。とか、ぶっちゃけ思ったり、しちゃったり。30分もすると、説教が終わったのかさっきの女子が隣に来た。俺の隣なのか。最初の印象は、ほんわかした、かわいい子 だった。するとその女子と目が合った。
 女子は、俺にはにかんできた。

   
     ドキッ

 ドキっってなんだ?負けじと俺もはにかむ。すると女子は前に向き直った。
 そしてソーランの練習も終わり、長いようで短い一日を終えた
< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop