ひっきーの救世主✝
梨乃との歯車のかみ合わせががっちりあって、
また回りだした。
一緒に手をつないで、教室へ。
「―――雨宮。ちょっとこっち来い。」
僕が呼びだす。
屋上へ。
隣にいた梨乃は、震えていた。
屋上に3つの影が浮かぶ。
「なぁ、雨宮。梨乃になんてことしたんだよ。お前ら友達だろ。」
「だって、あつ君、付き合ってくれないんだもん。意味わかんない。」
意味わかんない・・・って、好きじゃないし。
「僕が好きなのは梨乃。わかった?」
わかってくれないんだろうな。
「わかんない。」
やっぱり・・・。