密フェチ†白衣の下
    †††
     †



「ミキちゃん、もうアガっていいよ。店は私が閉めるから」

厨房から声をかける私。

「はーい。カオリさんも病み上がりなんだから無理しないでくださいね」


この店をオープンするために無理をしたのが祟りオープン直前の二週間、私は軽い肺炎で病院通いを余儀なくされたのだった。


私は苦笑しながら、小言を言い続けるバイトのミキちゃんを送り出し、白衣の上のタブリエエプロンをはずした。

アップにしていた髪を解きながら、店のショーケースの裏にまわる。

その時、自動ドアが開き、大きな人影が私の前に立った。


「すみません、まだ開いていますか?」


聞き覚えのある低い声に、顔を上げる。


「「あっ!!」」



そこにいたのは、白衣を脱いだ彼…。

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