黒い翼
とりあえず、なんかヤバそうだから、俺は彼女をひょいと抱えて保健室に猛ダッシュする。
誰か気になったけど、なんかすっげーやばそうだったから見るのを止めて保健室に猛ダッシュした。
保健室に着いて、ガラリという音を立ててドアを開く。
少し涼しい。
どうやらここはもうクーラーがついているようだ。
生憎、ここには保健室の人がおらず、とりあえず俺は彼女をベットに寝かした。
呼吸は尚も荒く、見ているこっちが辛くなってくる。
目にかかるくらいに少し長い彼女の前髪を、なんとなくセンター分けしてみる。
「え…」
その顔を見て、俺が息を飲む。
なんと彼女はアイツだった。