rain girl



そして念願叶い、高校合格。



勿論、学年トップのヒカルは余裕で合格。



そう、全てはヒカルのため。



もう一度、あの頃のように、笑いあった日々を取り戻したい。



ヒカル。愛しい人よ。



あのとき同じクラスになったときは本当に嬉しかった。



これほどの規模の学校だ。
一緒のクラスになることはおそらく不可能だろうと考えていた。



毎日学校に行く度に緊張して。



同じ教室にいるのだと思うと胃がよじれるような気分だった。



だが、ヒカルは中学のときと同様、目も合わせてくれず、ハルのことを避けていたままだった。



「雨女ー」

「キモイブス」



叫びたくなった。



「お前らにヒカルの何が分かんだよ!?」



だけど。

それを言ってしまったらもう二度とヒカルと一緒に笑い合うことが出来なくなる気がして。



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