囚われ姫~今宵降りゆく星屑は~
「何か、気に入らぬことがございますか、夕俟様」
「…ある」
「仰って下さりまし。黙っておられては解りませぬ」




なにげに周りの注目を集めまくっているあたしを、そんなことはお構い無しといった体であたしを抱き寄せてキスをした。




甘く激しいキスがあたしを溶かしていく。
あたしを溶かすその唇で王子様は不機嫌な理由を口にした。




「何であんなふうに無防備なの?触ってくれって言ってるようなモンじゃん。そんなに変態ストーカーが良いわけ?」
「そのようなこと、申しておりませぬ」
「なら何で!」

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