オークションの悪戯-イタズラ-
「そんな俺に頼ってくれたんだな」

「保険医は神田さんしか

居なかったので」

私の頭をポンと叩く。

「頼り甲斐があるって言って

欲しかったけど;」

「どこに頼り甲斐があるんですか」

2人揃って笑った。

「でも信頼はしてましたよ」

「“は”って!よく愚痴ってたなー」

「うん、貧血について愚痴々…」

「1時間も貧血の話する奴すげーな!」

「そうですかね…」

「ま、それがあって今があるし

こうやって再会してる。

ある意味運命かもな」

「そうですね!」

「車変えて暁人様迎えに行かなきゃ

いけないからそろそろ帰るか!」

「はい!」
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