オークションの悪戯-イタズラ-
私はそのまま崩れ落ちる。

少しだけ唇切れた…

どうしてほしいのか、

どうしたいのか、

全くわからない。

「っ…」

唇を噛みしめるとじんわり

血の味がする。

私は…暁人さんの何?

奴隷?

使用人?召使い?

好きの一言も言われてないし

私は暁人さんのストレスを晴らす

だけの人形?

涙が何故か出てくる。

止まって、と顔を叩く。

「憂…子ちゃん?」

そこにいたのは外交で海外にいた

未佐希あみちゃんだった。


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