オークションの悪戯-イタズラ-

全員クビだよ、クビ。

私は朝食を済ませ、自分の部屋へ

戻る途中。

さっきの神田さんのことで固まったのは

そういう目で見ていなかったから。

まさかそんなこと言われるのも

予想外で。

ここは割と扉が分厚くて防音なのに

突然、ドタン!と音がする。

暁人さんの部屋だ。

入るのはまだ引けがあるけど

音がずっと鳴り続けている。

神田さんを呼ぼうと

探すが見つからない。

暁人さんの部屋のドアノブに

手をかける。

でもやっぱり怖い。

震える私の手に誰かの手が重なる。

「あみ…ちゃん?」

「大丈夫だから、行こう?」

扉を開ける。

部屋内は物が散乱していた。

まるで暴れたかのように。

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