オークションの悪戯-イタズラ-
「二つだけ嘘をついてもいいですか?」

「…はい」

「私は憂子のこと、生徒としての感情

しかありませんよ」

「え…?」

「だから幸せになって下さいね、

私には出来ないことが憂子には

あるんだから、頑張れ!」

頭にぽんと手を置かれる。

「うん、ありがとうっ…

神田先生も行く?」

「遅れて行くから先行ってて?」

「じゃあね!」

私は手を振る。

神田先生も振りかえしてくれた。


「いいんですか、本気だったのに」

「無理強いはいけませんよ?

あみさん」

「気分転換ぐらいは付き合いますよ」

「じゃあ今度付き合ってもらおうかな」

「喜んで!」

2人の関係が進んで行くのは

まだ少し先の話…なのかな、
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