オークションの悪戯-イタズラ-
手をさしのべられたので

握手を交わすと…

グイッ

手を引っ張られて

引き寄せられた。

「契約の証に

頂きますね」

唇に優しく

柔らかいものが

触れる。

恥ずかしい音を出して。

「あ、あの…」

「顔、真っ赤にして

可愛いですね

憂子」

私は口をパクパクする。

キスは甘いって聞いたのに


何も分かんないよー!

私はあっけなく

初キスを奪われて

しまったのである。
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