オークションの悪戯-イタズラ-

「そうでしたね、



　　　　　　―佐伯。

と呼んだほうが解りますか？」

「か、神田さん！」

「なぜバラしたのですか、暁人様」

「そうすれば神田が動くと

思ったんだよ」

「そうですか、確かに私は

佐伯いや憂子が

お気に入りでしたね、ですが関係性は

ないはずですよ？」

「じゃあ笑え、学校辞めてから

感情をどこにも出さなくなっただろ」

「へーえそうですか、

いいんですか、それで憂子が私の物に

なってしまっても」

「当然、渡すつもりはない」

あ、あれ？

いつからか私が問題になってない？？