オークションの悪戯-イタズラ-
いいですからっっ!

車内では神田さんと

私の駆け引きが始まっていた。

「いいんですか?高校の前でなくて」

「はい、もうすっごく

歩きたいので降ります!」

「帰る時間が分かりましたら

暁人様専用携帯に

連絡を入れてください」

「わかりました」

「では良い一日を」

グイ。

神田さんに急に腕を引かれる。

私の頬に柔らかいものが触れた。



私が真っ赤になって

頬を押さえると神田さんは

フッと笑って車を発車した。



よく分かんない人だなー…
< 63 / 140 >

この作品をシェア

pagetop