オークションの悪戯-イタズラ-
神田さんからだ。

「はい、佐伯です」

「お忙しいところすみません」

「全然忙しくないですよ、

私置き去りですし」

「そうだと思いました」

「はい?」

「あのお二人は高学歴の持ち主。

話もついていけるわけないんですよ。

実質私も無理です」

「じゃあなんで…」

「暁人様が聞かなかったんですよ」

「はい?」

「私は止めたんですが…」

神田さんが溜息をつくのが聞こえる。

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