オークションの悪戯-イタズラ-
「私は財閥の娘でもないし、

実質無理ですよ」

「それはどうかな…?」

神田さんが妖しい笑みをする。

「…?」

「さて、次へ行こうか」

「は、はいっ」

私はときどき柊家でどうしたらいいのか

よく考える。

何をすれば良いかも分からなくなって

今回の御茶会みたいに陥っちゃうんだ。

私はこのまま伊原さんと暁人さんとの

婚約を見守るの?

そう思うと胸が痛くなる。


私は何のためにいるんだろう。
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