ワールド☆スリップ
『もう!何なのさ、この街は!!』
「まぁまぁ。そんなに怒るなよ。次ぎ行こうぜ、次!!」
クソ、と暴言を吐いてうちは竜の後をついていった。
「あっれぇ?珍しいね。何してんのーっ?」
ふと、声が聞こえた。
『え、誰?』
後ろを向くと、そこには白い耳と丸い尻尾をつけた男がいた。
「あ、ごめんね!僕は黒うさぎだよ。君たちは?」
「俺は竜。コイツはリサだ」
スッと竜が前に出る。警戒してるのかな…?
「…そっか。よろしくね、竜くん、リサちゃん」
「『!?』」
「あれ?何で驚くの?」