私のヒーロー=ヤンキー君☆
「…それは、お前が悪い。」
「龍雅。」
龍雅も相変わらずの冷静な口調で羽柴くんを見ながら言った。
「あのなー、悪いとは少しは思ってんねん。だけどな、その子地味に見えてすっごく遊んでる子やねんで?俺が地味やから好まんって言うた時点で普通、キレるか泣くかのどっちかやろ。それにその後に聞いてしもたんよ。」
『あんな男、本気で好きになるわけないじゃない。』
「……ってよ。だから、クッキーも捨てたろって思ったんや。」
そう言う羽柴くんは、少し悲しそうだった。
「……何でその時に言わないのよ!」
「言ったところで、何にもならんやろ?」
「そしたら、その女に『見た目より中身直せ、性格ブス。』って言いに行けって言ったのに。」
「いや、いやいやいや。さすがに言い過ぎ…ってか、正義感めっちゃ強いわりに毒舌やな、茉智!!」