私のヒーロー=ヤンキー君☆
「………痴話喧嘩は他所でやってくれ。」
龍雅は頬杖をついてダルそうに言った。
「「だから、痴話喧嘩じゃあないわ!!」」
「息ぴったり。」
私と龍雅は顔を見合わせて笑った。
羽柴くんは、「2人とも他人事やと思って!」って言いながら隙をみて教室の扉に向かって走って行った。
「羽柴め…今度来たら、足踏んでやる。」
「ふふっ、茉智ちゃん可愛い。」
「な、りままで。だって、普通の人に技使っちゃ駄目なんだもん。身の危険を感じた時以外は。」
「そっか。」
それでも、足踏んでやるって…
何だか可愛いなぁ…なんて思ってると、
「『何だか可愛いなぁ…』とか思ってたでしょ?」
と聞かれてびっくりした。
「俺も戻るか…今日も騒がしかったな。」
「ムッ…鳳まで。」