私のヒーロー=ヤンキー君☆


羽柴くんの話を聞いてから、さらに4人でいることが多くなって、いつものメンバー…略して『いつめん』として過ごすようになっていた。


「龍、この問題わからん。教えてくれへん?」
「……お前、これ基本だろ。」


龍雅と羽柴くんは今まで以上に仲良くなった。
龍雅は頭が良くて、ノートとかとってないのにすらすらと勉強ができるし、教えるのも上手だから今まで以上にかっこよく見える。

「また?あんたちゃんと勉強してんの?」
「ムッ…少しやけど、やってるわ!それでもわからんとこがあんねん!!」

前よりも茉智ちゃんの羽柴くんへの態度は柔らかくなって、4人で過ごしてて前よりも居心地が良くなった気がする。


「4人でいると、居心地良いね。」

龍雅に笑いながら小さな声で言うと、

「………そうだな。」

と、優しい目をして言ってくれた。


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