私のヒーロー=ヤンキー君☆
「まったく…うるさい、羽柴。」
「えー、俺だけ?」
そう言って茉智ちゃんの頭をわしゃわしゃと撫でる羽柴くん。
「ちょっ、触らないでよ!!」
「何や何や、悩みごとかいな?」
「っ……違うわよ!あんたが現れたからよ!!拒否反応よ、拒否反応!!」
「な!ま〜ち〜!!」
「きゃー!ポニーテールしなおさなきゃじゃないのよ!?こんの……馬鹿!!」
茉智ちゃんの綺麗にまとめられたポニーテールはクシャッとされていた。
「もうー!!りま、ちょっとクシとって?」
「あ、うん。はい。」
クシを手渡すと、茉智ちゃんはゴムを外してポニーテールをほどいた。
黒く真っ直ぐで、ポニーテールの後が全くつかない綺麗な髪の毛。
「相変わらず、綺麗な髪の毛だね。」
「本当?ありがとう、りまに言われると何か嬉しい。」
ふふっと、茉智ちゃんが笑った。