私のヒーロー=ヤンキー君☆
「ほー…茉智。」
「……何?」
「えらい、美人やな。」
「っ!!な、なな何言ってんの!?褒めたって何も出ないわよ!!」
「あ…信じとらんやろ!ホンマやで!?」
「う、うるさい!!」
そう言ってそっぽを向いた茉智ちゃんの横顔は、何だか嬉しそうだった。
「茉智ちゃん。」
「ん?」
「良かったね。」
「っ!!りま、気づいちゃった?」
「うん。」
「……そっか。」
「何やねん!隠し事かいな?」
「……幸平、お前突っかかりすぎ。余計に嫌われるぞ。」
羽柴くんを見つめる茉智ちゃんは、いつもよりも穏やかな顔をしていた。
「りま…」
「何?」
「……ちょっと、頑張ってみようかな…」
「うん!私も協力するね!!」
「……ありがとう。りま、大好き。」
そう言って、とびきり可愛い笑顔を見せてくれた。