私のヒーロー=ヤンキー君☆
「幸平、俺は絡んできた連中に手は出してない。だから、お前がキレて問題起こしたら意味なくなるだろ………」
「でも…!」
羽柴くんは怒りを露にして龍雅を見た。
「騒ぎ大きくすんじゃねぇ。俺はお前らを巻き込みたくない。」
冷静に、だけど少し荒い声で龍雅が言った。
「……龍雅…」
「そうよ、羽柴。余計な口挟まないの!」
「……龍〜!!」
羽柴くんが龍雅に抱きついた。
「……離れろ、幸平。気色悪い。」
「そ、そんな怒らんでもええやん!?心配やったんやもん…大事な仲間に怪我させよって、許せないやん……」
いつもの元気さがなく、大人しく龍雅に言う羽柴くん。
「………悪いな。もし、何かあった時に巻き込みたくないんだよ……」
龍雅は苦笑いしながら羽柴くんの頭を撫でた。