私のヒーロー=ヤンキー君☆
パンッ!!
「ふぇ!?」
大きな音にびっくりして、思わず変な声が口から出た。
「そこの2人!2人の世界に浸らないでくれるかしら?場所と状況と私のことも考えてくれません?」
呆れた顔で、両手を合わせて私と龍雅を交互に見る茉智ちゃん。
さっきの大きな音は、茉智ちゃんが手を叩く音だったみたい。
「ご、ごめんなさい……」
「…………チッ……」
「おい、鳳。原因の発端はあんたよ、あんた。そんな不機嫌そうな顔すんな!!」
舌打ちをした龍雅に茉智ちゃんは説教を開始。
「……うるせぇ…」
龍雅は眠そうな目で茉智ちゃんを見た。