私のヒーロー=ヤンキー君☆
「っ!!」
俺を壁に押さえつけてた奴は、少し青い顔をして後ずさった。
「……確かに、幸平とは仲が良い。」
「へぇ、認めるんだ?」
「隠したところで、話のわかる奴等じゃねぇだろ。」
一通り見渡せば、頭にすぐ血が昇りそうな奴等ばっかで、そのリーダー的な奴がクスクスと笑って軽く二度、頷いた。
「まぁ、隠した時点で君は八つ裂きだよ。」
「とってつけたような笑い方しやがって……」
「羽柴 幸平を渡せ。」
想定していた通りの言葉が発せられた。
よくあるよな、ドラマとかで。
まさか自分がこんな目にあうなんてなぁ……
「…………めんどくせぇ……」