私のヒーロー=ヤンキー君☆
「まっ、いいでしょう。また今度お邪魔するわ。」
そう言うと、『神崎』と呼ばれた男が他の奴等に合図を出した。
ブォン、ブォン!!
「悪かったねぇ、鳳くん?」
「……あんたに呼ばれたくないな…」
「はは、気に入ったよ。君のこと。」
そう言うと、バイク音を高鳴らせて『神崎』達は消えていった。
「……ってぇな。」
切れた口の端の血を親指で拭って空を見上げた。
「もう星が出てらぁ……」
そのまま、俺は家路についた。