私のヒーロー=ヤンキー君☆
「龍雅、羽柴く…」
「馬鹿!!顔見られるだろ!!」
グイッ!!
俺はりまの顔を隠すように、腕の中にりまを引き込んだ。
が……
「おやおや、可愛い彼女さんだこと。」
神崎が冷たい目で笑って、りまを見た。
ドクンッ…
見られたか…!!?
「また今度にするわ!!それでは、またお会いしましょう、お姫様方。」
ハッとして下駄箱を振り返った幸平。
「茉智!!顔隠せや!!」
「え!?」
神崎はりまと菅原を交互に見て、怪しい笑みを浮かべた。
菅原も顔見られたか!!
ブォン、ブォンブォン!!
エンジン音を高鳴らせて神崎達は帰って行った。
砂ぼこりが今までの状況を物語っていた。