私のヒーロー=ヤンキー君☆
「…見た目、変わりすぎじゃないですか?」
「あはは、そうだね。ちょっと変わりすぎたかな?」
赤毛に金のメッシュ入れて、オールバックで学ランの中は紫のTシャツで……
「人ってこんなに変わっちゃうんですね……」
「ん?そうかな…君は変わらないんだねぇ、りまちゃん。相変わらず可愛い。」
神崎さんはそう言うと、私の頬に触れた。
「君が、欲しい。」
「…嫌です。」
「何で、アイツなのかなぁ…?俺じゃあ駄目なわけ?」
神崎さんが少しずつ近づいてくる。
と、その時だった。
近くに置かれていた私のケータイが鳴った。