私のヒーロー=ヤンキー君☆
「……やれ。」
神崎さんの合図で、ヤンキー達が龍雅めがけて飛びかかった。
「…チッ…何て物持ってんだ、よ!」
ガッ!!
鉄パイプを持っていた1人が、龍雅目掛けて鉄パイプを降り下ろした。
でも、鉄パイプは龍雅の横をすり抜けてコンクリートの地面に当たった。
「なかなかの運動神経だな。」
「うるせぇ…邪魔だ!!」
ガッ!!
バキッ!!
ドカッ!!
「つ、強い…」
次々とヤンキー達を倒していく龍雅の横顔は、今までに見たことないくらい凛としていて。
「龍雅、すごい…」
「チッ…腹立つなぁ…」
と、その時だった。
龍雅の体が大きく揺れて、地面に片膝をついた。