私のヒーロー=ヤンキー君☆


「……やれ。」

神崎さんの合図で、ヤンキー達が龍雅めがけて飛びかかった。

「…チッ…何て物持ってんだ、よ!」

ガッ!!

鉄パイプを持っていた1人が、龍雅目掛けて鉄パイプを降り下ろした。
でも、鉄パイプは龍雅の横をすり抜けてコンクリートの地面に当たった。

「なかなかの運動神経だな。」
「うるせぇ…邪魔だ!!」

ガッ!!
バキッ!!
ドカッ!!

「つ、強い…」

次々とヤンキー達を倒していく龍雅の横顔は、今までに見たことないくらい凛としていて。

「龍雅、すごい…」
「チッ…腹立つなぁ…」

と、その時だった。
龍雅の体が大きく揺れて、地面に片膝をついた。


< 151 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop