私のヒーロー=ヤンキー君☆
ゆらっ…と立ち上がって、狼が噛みつくような目付きで龍雅が神崎さんを睨み付けている。
「お前の相手は俺達だろうが!!よそ見してんじゃねぇ!!」
1人が木材の棒を龍雅目掛けて勢いよく降り下ろした。
「龍雅、危ない……!!」
ビュッ!!
バキィイ!!
「……ホンマに、仕付けの悪い連中ばっかりやなぁ!!」
「幸平!?」
「は、羽柴くん!!」
羽柴くんが腕で木材の棒を受け止めていた。
「男と男の勝負は、素手でしろって基本も知らんのか?なぁ、神崎いぃい!!?」
「うるさいわぁあ!!」
神崎さんと羽柴くんが睨み合う中、他のヤンキー達が龍雅と羽柴くんの2人に殴りかかる。