私のヒーロー＝ヤンキー君☆

神崎と一対一の殴り合いになる。

「よう避けるなぁ!大したもんだね!!」
「うるせぇっ…くっ…!!」
「そんなにりまちゃんが大事か!?」
「大事だ!!」
「守りきれなかったくせに、よう言うわ!!」

ズキッ…

『守りきれなかったくせに。』

神崎の言葉が頭の中に響く。

守りきれなかった。
りまに怖い思いをさせた。
痛い思いをさせた。


「……あぁ、確かに俺はりまを守りきれなかった。」
「へぇ、認めるんだ？」
「守るとか、綺麗事だけ言って守りきれなくて情けねぇと思う。」
「はっ!全くだ。」

神崎は鼻で笑った。

「だけどな。」


俺はしっかりと、神崎に届く声で言った。