私のヒーロー=ヤンキー君☆
「ぐっ……」
ズルッ、と神崎さんが崩れ落ちるように床に膝をついた。
「はぁ、はぁっ……」
「くそっ…ゲホッ…はぁ、はぁ、鳳。お前にりまちゃんが惚れた理由、何となくわかったわ。…お前、ホンマもんのヤンキーになる気ない?」
「……ない。」
「はぁ…惜しいなぁ…」
再度、ヘラヘラとふざけた笑いを浮かべてコンクリートの地面に大の字で神崎は寝転がる。
「おっ、龍がやりおったな。」
「はぁ…まったく…本当にどうしようもない連中ね。」
菅原と幸平が両手をパンパンと叩く。
周りには床に伸びてるヤンキー達の姿があった。