私のヒーロー=ヤンキー君☆


ビックリしたように龍雅が私を見た。

何だか悔しくて、その仕返しと言うと、

「りま。」

龍雅に優しく名前を呼ばれた。

顔を上げて龍雅を見ると、ふわっと両頬を包まれた。
大きくて温かい、龍雅の手に心臓が跳ねる。


「好きだ。」

「………私も…」


どちらからともなく、目を閉じて。
互いの唇を重ねた。


甘くて、幸せで。

はじめての感覚に、少しクラッとした。


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