私のヒーロー=ヤンキー君☆
「……りま、行くぞ。」
「え?龍雅…?」
私の腕を引いて歩き出す龍雅。
「ちょ、龍!?」
「仲直りできたんだろー?」
「お、おう!」
「…幸平も菅原も良かったな。」
そう言って龍雅は2人に振り向いて笑いかけた。
羽柴くんと茉智ちゃんは顔を赤くして私と龍雅を見た。
「う、うるさいわ!!」
「せ、説得力ないわよ、羽柴…じゃない……こ、うへ…」
「あ…あー、そうかもしれんな…」
どことなくぎこちない2人に疑問を抱きながら、私と龍雅は廊下を歩いた。
「りま…さっきの話…」
「え?あぁ、ヤキモチの話?」
「……俺も、だからな。」
「龍雅も…ヤキモチ?」
「……自覚ないかもだけどなぁ、お前他の奴等に人気のあんだからな?」
「ふふ…龍雅可愛い。」
「なっ!馬鹿にしてんだろ!?」
暫く、手を繋いで廊下を歩いた。
龍雅の耳は真っ赤だった。