私のヒーロー=ヤンキー君☆


「りま、茉智!!」
「あ、噂をすれば…」
「……こ、幸平…」

茉智ちゃんは俯いた。

「りま。」
「あ、龍雅!」
「…菅原、どうしたんだ?顔が真っ赤だが……」
「何でもないわよ!!」

茉智ちゃんはそう言うと、自分の席に座って頬杖をついた。
横顔はちょっと不機嫌そうだったけど、まだ顔は赤いままだった。

「何や、どうしたんや?」

羽柴くんも茉智ちゃんを見るけど、今までとはまるで違う視線で茉智ちゃんを見る……というより、見つめてた。

「あ……」
「ん?どうしたんや、りま。」
「う、ううん!何でもない!!」

羽柴くんは少し不思議そうな顔をしたけど、また茉智ちゃんに視線を戻した。

何で、気づかなかったんだろう?

羽柴くんは、茉智ちゃんのこと。



好きなんだね…



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