私のヒーロー=ヤンキー君☆
「りま…」
「ん?」
「ちょっと一緒に来て!!」
「え…ま、茉智ちゃん!?」
「お!?どこ行くんや!?」
「あんたは知らなくていいの!!」
羽柴くんの言葉に焦ったように返答すると、私の腕を引いて茉智ちゃんは走り出した。
「ど、どこ行くの!?」
「屋上!!」
そう言うと、スピードは緩めずに階段を駆け上がった。
ガチャッ…
ブワッ!!
「わっ…」
屋上の扉を開けると、風が勢いよく吹き込んだ。
「今日も良い天気だね…」
「……そうね。」
温かいアスファルトの床に、2人で座って空を見上げた。