私のヒーロー=ヤンキー君☆


「あのなー、悪いとは少しは思ってんねん。だけどな、その子地味に見えてすっごく遊んでる子やねんで?俺が地味やから好まんって言うた時点で普通、キレるか泣くかのどっちかやろ。それにその後に聞いてしもたんよ。『あんな男、本気で好きになるわけないじゃない。』……ってよ。だから、クッキーも捨てたろって思ったんや。」


そう言って、あの時の怒りと、少しの悲しみが込み上げた。


「……何でその時に言わないのよ!」
「言ったところで、何にもならんやろ?」

そう言った後、茉智の口からびっくりする言葉が飛び出した。

「そしたら、その女に『見た目より中身直せ、性格ブス。』って言いに行けって言ったのに。」

マジか…いや、マジで!?
も、物凄い毒舌っぷりやん!!

「いや、いやいやいや。さすがに言い過ぎ…ってか、正義感めっちゃ強いわりに毒舌やな、茉智!!」
思わず、素早く突っ込みを入れた。


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