私のヒーロー=ヤンキー君☆
武宮のことがあの日以来、“気になる存在”として俺の中で大きくなっていった。
あの女の存在を知らなかった頃は、めんどくさくて授業にも出ないことが多かった。
と、いうか学校に来ないことの方が多かった。
それが、今は毎日のように学校に来ている。
あの女が気になる。
知らないうちに探して、目で追って、武宮が笑ってるのを見ると何故か心臓が波打つ。
武宮に会わないかと考えてたり、あの女のことばかりが毎日俺の頭の中を占めている。
「……何なんだよ。」
このもやもやするよくわからない気持ちに、少し腹が立った。