私のヒーロー=ヤンキー君☆


ぶつかったことを謝罪する武宮。

だが、1人で歩いていた武宮が一生懸命に3人を避けたのにも関わらずぶつかったのはあの3人が悪いと思う。

だから、そんなびくびくしながら謝るな。

あいつらが避けりゃぶつからなかったんだぞ?
何でそんなに謝るんだ……

そんなことを考えていると、3人が小さな武宮に絡んで、何か文句を言っている。
その後に武宮の顔を覗き込んで、ニヤニヤと怪しく笑うと何か言って武宮の腕を掴んだ。

泣きそうな顔で抵抗する武宮。
恐怖で声が出ないみたいだ。

足早に、俺はその3人と武宮に向かって歩いていた。


「やっ……」


近くまで行った時に、武宮の細く小さな声が耳に入った。


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