私のヒーロー=ヤンキー君☆
初めての喧嘩
「羽柴!」
病院に着くと、すでに羽柴がいた。
「おう。今診察中や。」
「そう…りまも診てもらいな?」
「茉智、お前もな。隠してるつもりやろが、左足痛めたんやろ?バレバレやで。」
「うっ…じゃあ、一緒に診てもらおう、りま。」
「……うん。」
りまと受付を済ませて、羽柴の向かいの席に座った。
バレてたんだ…ちょっと恥ずかしいような、嬉しいような。
「…まだ、かな…」
「大丈夫や!タクシーの中で龍、何て言うたと思う?」
羽柴が優しく笑いながらりまを見た。
『りまを早く抱き締めたい。』
「って言っとったで。」
羽柴がニッと笑うと、りまは顔を赤く染めた。