私のヒーロー=ヤンキー君☆
「おい。」
思わず、低い声が出た。
武宮と3年の連中は俺を見た。
「邪魔だ、どけ。」
3年は俺を見て一瞬、体を強張らせた。
武宮も、俺を見て固まった。
ドクッ……
顔を、体を強張らせた武宮の目は、不安と恐怖の色に染まっていた。
無性に腹が立つ。
3年の馬鹿な連中を、無意識のうちに俺は睨んでいたらしい。
「…お前、2年のくせに生意気だよな。」
1人が俺に突っかかってきた。