私のヒーロー=ヤンキー君☆


「まだ話の途中や!!俺は真剣やのに…わ、笑うなや!!」
「そんな顔で言われたら、説得力が無いんだけど。あはは…」
「だぁあー!!もう!!俺は……俺はりまじゃなくて茉智が好きやねん!!わかったなぁ!?返事は今は聞かんから、よう考えてや!!あと、俺のことは幸平って呼べ!!」
「え?ちょっ…羽柴…」

いろいろと言葉をまくし立てると、羽柴は屋上の扉へと足早に歩き始めた。


すると、不意に私に振り返り。


「羽柴じゃなくて、幸平。」


トクンッ…


その顔は……反則。
私の気持ちも知らないで。
いつもいつも、ズルいわよ……


「…うん…」



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