私のヒーロー=ヤンキー君☆
ガチャッ…
ブワッ!!
「わっ…」
屋上の扉を開けると、風が勢いよく吹き込んだ。
「今日も良い天気だね…」
「……そうね。」
温かいアスファルトの床に、2人で座って空を見上げた。
……幸平から告白されたことを思い出す。
居心地がよくて、心がぽかぽかと温かい。
「……仲直りした日に、幸平が言ったんだぁ…」
私は呟くように、ぽつりとりまに話し始めた。
『俺は茉智が好きや。でも、まだりまへの想いもある。』
「え……」
「何か、間接的に告白してるのか振られてるのかさえもよくわからなくて、『何が言いたいの?』って聞き返したの。そしたら、何て言ったと思う?」
私は笑いながらりまに目線をずらした。