私のヒーロー=ヤンキー君☆
そう言うと、俺は廊下を走り出した。
「は!?幸平!?」
「きっと屋上や!!」
俺が走る後を龍も追って走る。
気にする程のことやないけど、気になるんやからしゃあないやろ!!
バンッ!!
勢いよく屋上の扉を開けると、茉智もりまも驚いた顔で俺を見た。
話の途中だったらしく、菅原は苦笑していて、りまはまだ目をぱちくりとさせていた。
「いたいた!!探したんやで!?」
「幸平…空気読めよ……」
それを痛感してるのは俺や。
「幸平!!」
と、茉智が俺を呼んで龍とりまに少し外してくれと笑って言った。
りまと龍が屋上を出て行くと、急に静かになった。