私のヒーロー=ヤンキー君☆
自分の言葉で
30分ほど前。
武宮に自分の想いを伝えようと決心したのはいい。
だが…
「……何て、言葉にすればいいんだ?」
この気持ちをどう言葉にすればいいのかがわからなかった。
はじめての感情に、正直戸惑ってる。
「……情けね…」
そう呟いて、顔を右腕で覆った。
太陽が眩しい。
「…何て伝えりゃいいんだよ…」
呟いた言葉は、どこからか吹いてくる風にさらわれて、青空に吸い込まれてゆく。
「……全部、俺の言葉が武宮に伝わればいいのにな。」
あぁー……
もやもやする。
悩んでうじうじしてる自分に腹が立ってきた。