私のヒーロー=ヤンキー君☆
「……はじめての感情に頭が働かなくて、整理ができなくて……それで、お前の笑顔を見て気づいた。」
鳳くんが、梯子を使わずにその場からスタッと飛び降りた。
「知らないうちに、俺は武宮に惹かれてた。」
どうしてだろう。
「気づけば武宮を目で追って。」
君はずるい。
「武宮を探して。」
君が発する言葉は。
「声が聞きたくて。」
私を嬉しくさせる。
「気づいたんだ。俺は武宮のことが………」
溢れる涙が止まらない。