私のヒーロー=ヤンキー君☆
「……であるから、Xは……」
相変わらず授業なんて右から左で、また頬杖をついて外を眺めた。
『好きだ。』
何の飾りもなく、ストレートに気持ちを伝えてくれた鳳くんの顔と、言葉が頭に焼きついて離れない。
『もう泣くんじゃねぇぞ、りま。』
君に名前で呼ばれたら、飛んで行っちゃうくらい嬉しくて。
誰かをこんなに想ったことも、付き合うのも全てがはじめてで、何も知らない世界に足を踏み入れたような新鮮な感覚だった。
「ちゃんと、授業受けてるかな…」
早く君に会いたい。