私のヒーロー=ヤンキー君☆
「よし、授業ここまで。しっかり復習しとけよー。」
終わった!!
眠かった……
授業頭に入ってこなかった……
鳳くんのことで頭いっぱいだった自分に赤面する。
「りま、あんたずっと鳳のこと考えてたでしょ?」
「えっ!?何でわかっ……」
途中まで言って口を両手で覆う。
は、恥ずかしい。
これじゃ茉智ちゃんの言ったことを認めてるってことじゃん!
「あはは!耳まで真っ赤!!本当、正直者だよね、りまは。」
「……だ、だって…」
「あー、はいはい。わかってるって。ほら、愛しい鳳くんのご登場だよ。」
私をからかいながら茉智ちゃんは廊下を指さした。